2GB RAMのASUS R206S復活!Lubuntu導入とWi-Fi不具合(RTL8723BS)を執念で解決した全記録
Windows 10のサポートが終了し(延長サポート有)、古いノートPCの活用法としてGoogleが提供する無料OS『ChromeOS Flex』が注目されています。私も実際に試してみましたが、2GB RAMのASUS R206Sでは動作がもっさりして実用的ではありませんでした。そこで辿り着いたのが、超軽量Linuxの『Lubuntu 24.04 LTS』です。今回導入したLubuntu 24.04 LTSは、2029年までサポートが続くバージョンです。一度設定してしまえば、あと数年は現役のサブ機として安心して使い倒せます。
2GB RAMのASUS R206Sを実用機にするなら、Lubuntu 24.04 LTS一択(個人的感想)
【比較】スペック上の「快適さ」の違い
SSDに換装していても、メモリ2GBという制約はOSによってこれほど体感差が出ました。
| 項目 | ChromeOS Flex | Lubuntu (LXQt) |
| 起動時間 | SSDの恩恵でそこそこ | 同程度。大きな差はなし。 |
| アイドル時のメモリ消費 | 約1.0GB超 (OSだけで半分使う) | 約400〜500MB (圧倒的に軽い) |
| ブラウザの操作感 | タブを3枚開くとカクつく | 5枚程度なら実用範囲内 |
| YouTubeライブ視聴 | 映像と音声がズレやすい | Chromiumなら安定して視聴可能 |
ChromeOS Flexで見えた「4GB推奨」の壁
当初はGoogle提供の無料OS「ChromeOS Flex」を入れていました。設定も簡単で「これだ!」と思ったのですが、いざ使い始めると2GB RAMの限界がすぐにやってきました。
関連記事:RAM2GBのノートパソコン「ASUS R206S」にChromeOSFlexを入れてみた!思ったよりも動くけどネット検索とかくらいかな?
重さの正体: ChromeOS自体が実質的にブラウザそのもの。メモリ消費が激しく、SSDの速さをもってしても「スワップ(メモリ不足をSSDで補う動作)」が頻発し、マウスカーソルが飛ぶような重さがありました。
Lubuntuで「自分専用機」に育てる喜び
一方のLubuntuは、立ち上がった瞬間のデスクトップの軽さに驚きます。OSがメモリを食わない分、そのリソースをすべてブラウザ(作業)に回せる感覚です。
ブラウザの取捨選択: 軽量な「Slimjet」を試してみましたが、YouTubeライブが再生できないという弱点を発見。結局、互換性最強の「Chromium」に落ち着きました。
自分で補う「不便さ」: 最初は日本語入力も、動画の再生コーデックも足りません。でも、それを一つずつコマンドで追加していく過程で、PCがどんどん「自分仕様」になっていく手応えがあります。
※なおLubuntu 24.04 LTSのインストールはメモリ使用量の都合から最小インストール(Minimal Installation)を選択しインストールしました。なのでインストールされているアプリケーションなどは最低限しか入っていない状態でメモリ使用量が少ない状態となります。
【ブラウザ検証】2GB RAMの限界でYouTubeライブを観るために
Lubuntuを入れてメモリに余裕ができたところで、次に重要になるのが「ブラウザ選び」です。2GB RAMという制約下で、私は2つのブラウザを天秤にかけました。
期待の軽量ブラウザ「Slimjet」:ライブ動画に泣く
低スペックPCの救世主として名高い「Slimjet」。
使用感: 動作は非常に軽快。ブラウザの起動も速く、タブの切り替えもスムーズでした。
落とし穴: YouTubeの通常動画は問題なく再生できるのですが、「YouTubeライブ」になるとエラーが発生し、どうしても視聴できませんでした。軽量化のために、最新のストリーミングに必要なコーデックや処理が削られているのかもしれません。
本命「Chromium」:設定不要の安定感に感動
「やっぱり本家系は重いかな…」と敬遠しつつも試したのが「Chromium」でした。
驚きの結果: インストールして何一つ設定をいじらなくても、動作が軽い!
感動の瞬間: Slimjetで弾かれたYouTubeライブも、何事もなかったかのようにサクサク再生。通常動画もライブもこれ一つで完結します。
結論: 「OS(Lubuntu)が徹底的に軽い」からこそ、ブラウザは無理に軽量版を選ばずとも、標準的なChromiumで十分快適に動く。この「OSを削ってブラウザに余裕を回す」戦略が、2GB RAM機には正解でした。
2GB RAMのノートPCが、最新のYouTubeライブを楽しめる現役機に化ける。そのための具体的なインストール手順と、私が後から追加した最小限の設定をまとめました。
【最大の難関】Wi-Fiが繋がらない・不安定な時の秘策
Lubuntuの起動後に「Wi-Fiが認識されない」、「繋がってもすぐに切れる」という問題に直面しました。これはASUS R206Sでよく知られた特有の不具合のようです。OSのインストールが完了しても、ネットに繋がらなければChromiumも入れられない。ここで挫折しかけましたが、以下の方法で突破しました。
原因: OSの不具合ではなく、ネットワークアダプタの「省電力モード」が原因でした。電力を節約しようとして、通信が不安定になっていたのです。
解決策: 「常にフルパワーで電力を供給する」設定に変更することで回避しました。
設定方法(備忘録):/etc/NetworkManager/conf.d/default-wifi-powersave-on.conf の設定を書き換えます。
# 標準の「3(省電力有効)」から「2(無効)」に変更
[connection]
wifi.powersave = 2
保存:Ctrl + O → Enter
終了:Ctrl + X
この一行で、あれほど不安定だったWi-Fiが嘘のように安定し、YouTubeライブの長時間視聴も途切れることなく楽しめるようになりました。
※ASUS R206Sに使われているネットワークアダプタはいくつか種類があり上の方法では問題が解決しない場合もあります。
別方法
ターミナル(Ctrl+Alt+T)に1行ずつ入力して実行(Enter)
sudo apt update
↓
sudo apt install git dkms build-essential linux-headers-$(uname -r)
↓
git clone https://github.com/lwfinger/rtl8723bs.git
↓
cd rtl8723bs
↓
sudo dkms add .
↓
sudo dkms install rtl8723bs/4.12.0
↓
sudo modprobe -r rtl8723bs && sudo modprobe rtl8723bs
これはRealtek RTL8723BS(Wi-Fiのチップセット)のドライバを最新に更新する方法です。なおチップセットが別の場合は効果がないので注意!
別方法2
ターミナル(Ctrl+Alt+T)に iwconfig と打ち込んで実行すると使っているパソコンのネットワーク関連の情報が出てくるので使われているネットワークアダプタやドライバの情報が見られるはずです。
ターミナル(Ctrl+Alt+T)で実行(Enter)
iwconfig # インターフェース名確認(wlp3s0とか)
↓
sudo iwconfig wlp3s0 power off # 置き換え
↓
echo 'options rtl8723bs fwlps=0 ips=0' | sudo tee /etc/modprobe.d/rtl8723bs.conf
↓
sudo reboot
こちらはインターフェース名の電源管理(Power Management)機能を無効化するコードとなります。
別方法3
有線LANアダプターなどで有線接続出来るならネット接続することで問題を解決出来る!
ターミナル(Ctrl+Alt+T)で下のコマンドを実行(Enter)
sudo dpkg -i linux-firmware_*.deb && sudo apt --fix-broken install
↓問題が無ければ
sudo rebootdebまでのところでWi-Fiファームウェアを書き換える(ネット接続不要)、”sudo apt --fix-broken install”でUbuntu リポジトリにネット接続し必要な追加ファイルを自動でダウンロードします。
【技術パート】Lubuntuで快適な環境を作るための手順
Chromiumのインストール
Lubuntuをインストールしただけでは、まだ「自分専用機」としては未完成です。私が感動した「Chromiumの導入」と、必須の「日本語環境」の設定手順を紹介します。
Ctrl + Alt + T でターミナルを開く
↓
コマンド
sudo apt update↓
sudo apt install chromium-browserを入力し実行。sudo apt updateでOSなどの更新チェック、sudo apt install chromium-browserでブラウザをインストール。
さらに快適に使うために、Chromiumの設定(右上の︙)>パフォーマンスから『メモリセーバー』をオンにすることをおすすめします。これで、開いているだけのタブがメモリを圧迫するのを防げます。
日本語入力(Mozc)のセットアップ
Lubuntuで日本語を快適に打つためには、Mozcの設定が必要です。
- 導入確認: 標準で入っていない場合は、以下のコマンドでインストールします。
コマンド
sudo apt install fcitx5-mozc
- 設定のポイント:
「入力メソッドの設定」からMozcを優先順位の1番に持ってくることで、Windowsに近い感覚で半角/全角キーが使えるようになります。2GB RAM機でも、Mozcの動作は非常に軽快で、文字入力でストレスを感じることはありません。
【さらに快適に】zRAMを有効にしてメモリ不足を補う
Lubuntuの最小インストールでは、メモリ圧縮機能である「zRAM」が有効になっていない場合があります。これを通すことで、2GBの物理メモリをより効率的に(感覚的に1.5倍くらいに)使うことができます。
zRAM用ツールのインストール
ターミナルで以下のコマンドを実行します。
sudo apt install zram-config設定の反映と確認
インストールするだけで自動的に有効になりますが、念のため再起動後に以下のコマンドで確認してみましょう。
zramctlここで NAME や DISKSIZE が表示されれば成功です。物理メモリの一部を圧縮して活用してくれるため、スワップ(SSDへの書き出し)が発生する手前で踏みとどまってくれるようになります。
SSD換装とスワップ(Swap)の重要性
今回の「2GB RAMでChromiumが快適」という結果は、SSDに換装済みであることも大きな要因です。
なぜSSDが必要か: メモリが2GBだと、ブラウザを動かす際にどうしても「スワップ(メモリ不足をストレージで補う動作)」が発生します。HDDだとここで動作が止まりますが、SSDなら高速に処理を肩代わりしてくれるため、体感上の「カクつき」が劇的に減ります。
古いPCを捨てる前に試してほしいこと
ASUS R206Sのような「低スペック・メモリ増設不可」のPCでも、「SSD換装 × Lubuntu × Wi-Fiフルパワー設定 × Chromium」という組み合わせなら、2025年(2026年)でも現役で戦えます。
最新のPCのような爆速ではありません。でも、自分で不具合を一つずつ潰し、限られたリソースをやりくりして動かす古いPCには、新品にはない愛着が湧くものです。
まとめ:今回の復活劇に使った(または推奨する)アイテム
広告
インストール用USBメモリ(Lubuntuのインストールに必須)
・KIOXIA(キオクシア)【日本製】USBフラッシュメモリ 32GB USB2.0 国内サポート正規品 KLU202A032GL(AA)
内蔵SSD 250GB(R206Sを実用機にするための核となるパーツ)
・Crucial SSD 内蔵2.5インチ SATA接続 BX500 シリーズ 240GB CT240BX500SSD1JP(AA)
メモリ8GB搭載コスパPC(設定不要でサクサク使いたい方はこちら)
.webp)
.webp)
.webp)
.webp)